衛生管理者と保健師の仕事

衛生管理者と保健師という資格を知っていますか。 一般の人には、あまりなじみのない資格かもしれませんね。

衛生管理者と保健師の仕事

衛生管理って何の衛生を管理するのとか、保健師って、看護師とどう違うのとか、疑問に思いませんか。

衛生管理者と保健師の仕事 食品衛生責任者・食品衛生管理者とは違います!

衛生管理者って、パン屋さんとか喫茶店とかに掲示してある資格のことでしょうという人もいるかもしれませんね。

でもそれは、「衛生管理者」ではなくて、「食品衛生責任者」のことで、全く別の資格です。

飲食店、菓子製造、食肉・魚介類販売などの営業を行う場合、設置しなくてはならないのが「食品衛生責任者」です。

「食品衛生責任者」になれる資格を有するのは、調理師、製菓衛生師、食品衛生責任者養成講習を修了した人などとされているので、国家資格等がなくても、各県主催の養成講習を修了すれば、「食品衛生責任者」になることができます。

食品衛生責任者は、その施設の衛生管理全般について責任を持ち、施設や食品の取り扱いに関する衛生管理、従業者に対する衛生教育、従業者の健康管理などが主な役割とされていますです。 結構重要な仕事なんですね。

この他に、「食品衛生管理者」という資格があります。

「食品衛生管理者」は、全粉乳、加糖粉乳、調製粉乳、食肉製品、魚肉ハム、魚肉ソーセージ、放射線照射食品、食用油脂、マーガリン、ショートニング、規格が定められた添加物 などの製造加工を行う場合に設置が義務付けられています。

「食品衛生管理者」になれるのは、医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、大学で医学、歯学、薬学、獣医学などの過程を納めて卒業した人、厚労大臣登録の食品衛生管理者養成施設で所定の課程を修了した人、高卒と同等以上の学力があり一定の施設で衛生管理の業務に3年以上従事し、かつ、厚労大臣登録の講習会を修了した人などとなっています。 食品衛生管理者よりも、高度な知識と実務経験が必要な資格ですね。

衛生管理者

さて、「衛生管理者」という資格のことですが、これは国家資格になります。

「衛生管理者」は、労働安全衛生法で定めのある、労働条件、労働環境の衛生的改善と疾病の予防処置等を担当し、職場の衛生全般の管理をする者とされています。 衛生管理者になれるのは、衛生管理者免許、医師、歯科医師、労働衛生コンサルタント等の免許、資格を有する者とされています。

そして、常時50人以上の労働者を使用する一定の事業場では、衛生管理者の選任が義務付けられています。

衛生管理者は、事業場の労働条件、労働環境の衛生面を改善し、病気予防措置などに関与し、職場の衛生全般を管理することとされています。

職場において、従業員の健康管理・衛生管理などに問題がないかどうか、職場内を巡視・記録し、問題や提案事項があれば、衛生委員会などで経営者や労組者代表に意見を述べたりすることが求められます。

たとえば、職場の照明・温度・湿度・空調などが適切に保たれているか、食堂・休憩室・トイレなどの衛生状態に問題はないかなどを点検することとされています。

衛生管理者免許には、衛生工学衛生管理者、第一種衛生管理者、第二種衛生管理者の3種類があり、業種によって、それぞれ適切な資格を持つ衛生管理者を選任しなければなりません。

保健師

一方で、保健師は、看護師の資格を持つ人で、所定の専門教育を修了し、地区活動などでの健康教育・保健指導などにより、疾病予防・健康増進などの公衆衛生活動を行うものを指すとされています。

保健師助産師看護師法では、「保健師とは厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者」と規定されています。

保健師の資格を取得するには、看護師国家試験に合格後、所定の保健師養成課程を修了し保健師国家試験に合格しなけばならないのだそうです。

衛生管理者が試験に合格すれば取得できる資格であるのに対して、保健師になるためには、看護師資格取得後であれば、保健師養成学校で、最初から看護師・保健師の資格をあわせて取得することを目指すのであれば、看護大学か、一部の要件を満たす看護専門学校で養成課程を修了する必要があります。

保健師は、働く場所によって、大きくは「地域の保健師」、「産業保健師」、「学校保健師」に分類されます。

「地域の保健師」は、保健所、市町村、国民健康保険組合などに所属し、地域の住民を対象に、疾病予防活動、健康増進、家庭看護方法の教育、保健情報の提供などを行います。

「産業保健師」は、企業で働く労働者の健康管理・健康増進を目的として、産業医や衛生管理者などと連携して活動し、生活習慣病の予防やメンタルヘルスにも関わっています。

「学校保健師」は、学校保健法に基づいて、学生や教職員の健康の維持・健康増進に関わる仕事をしています。

それから、保健師は、申請により認められると、第一種衛生管理者の資格を有することができるそうです。 こうしてみると、保健師と衛生管理者とは、密接な関係もあるのですね。

試験・求人募集・就職

衛生管理者、保健師は、共に国家資格であり、試験の難易度に違いはありますが、受験に当たっては、事前に講習会に参加したり、過去問題に取り組んだり、通信講座を利用したりして、合格に向けての準備を十分行うことが必要でしょう。

衛生管理者試験は、各地の安全衛生技術センターで、ほぼ毎月実施されていますので、 受験の機会は多いですね。

保健師試験は、年1回のみです。 試験準備は十分にしておきましょうね。

衛生管理者は、その仕事のみでの求人や募集はほとんどない状況ですので、中規模以上の企業に就職して、選任される機会を待つことになります。

保健師は、公務員試験を経て公務員になるのが一般的で、企業の求人・応募はなかなか少ないようです。

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